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第1回デザイン勉強会レポート vol.1

去る10月20日、福岡市福浜の西日本短期大学西川研究室にて、
第1回デザイン勉強会を開催しました!

参加者は学生を中心に13名。

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リラックスした雰囲気の中、講義を聴き、議論しました。


以下、レポートです。


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テーマ
『サクラと日本人の関係からランドスケープデザインを考えてみよう…』
~いかに日本人はサクラを愛してきたか~


話題提供:金澤弓子(西日本短期大学助手)

■今回初開催のこの勉強会は、庭やランドスケープ(景観)のデザインを、
様々な切り口から捉え、多角的に考察し、デザインに対する考え方の幅を広げようという
目的で企画しました。

第1回目のテーマは、日本人が愛してやまないサクラ。
サクラというフィルターを通して、庭・ランドスケープのデザインを考察します。

話題提供の講義をして下さったのは、西日本短期大学助手の金澤弓子先生。
金澤先生は、東京農業大学の学部、院生時代を通して、サクラの研究に没頭し
DNA分析等の様々な研究分野において優秀な成績を残されています。


1.時代性
サクラの形態や捉えられ方は、時代によってどのように変化してきたのか。
時代背景とともに、その変遷の歴史を考察しました。


■奈良時代
奈良時代までは、サクラよりもウメの方が一般的で関心の高い樹木でした。
現代では、ウメというと花や樹木よりも先に、梅干しが頭に浮かぶ人が多いと
思いますが、この時代では、ウメと言えば花や匂いを楽しむ庶民の樹木でした。

サクラは種類も少なく、山に自生する「ヤマザクラ」を眺める程度でした。
しかし、「都」ができたことにより、状況は変化していきます。

都には権力の下、多くの人やモノが集まります。それは、サクラに関しても例外では
ありませんでした。
ヤマザクラ以外の珍しい種に加え、自然交配によって多くの「品種」が誕生していくのです。


■平安・鎌倉時代
中央集権による政治の力が強くなる平安・鎌倉時代においては、「花見」の文化が生まれます。

このころから、サクラを人間の住まう土地に植えることは、一般的になっていきました。
更に、サクラの花見をすることは貴族権力の象徴とされ、サクラの数も増えていきました。

平安・鎌倉時代はサクラがより好まれるようになった時代ということができるでしょう。


■戦国時代
戦乱の世では、サクラを単に愛でるだけの余裕はなくなります。
しかし、花びらを見事に散らせるサクラに生命の儚さを重ね合わせていたとされています。

これは、サクラが単なる樹木から、日本人の精神に入り込んでいく過程の一つではないでしょうか。


■江戸時代
江戸時代では、参勤交代によって全国各地の大名が江戸に向かう際、
将軍に珍しい花を献上することが一般的な文化でした。

サクラもその一つで、大名たちは珍しいサクラを求めて更なる品種改良を行っていきます。

また、花見も一般的な文化として根付いていました。


■明治
明治維新後、「文明開化」とともに西洋の文化が堰を切ったように流れ込んできます。
その波に押し流されるように、日本を代表する樹木となっていたサクラもその影を潜めていきます。

全国にあったサクラの名所と呼ばれる名勝や名園も荒廃の一途を辿ることとなりました。


■大正・昭和
一旦は衰えたサクラ人気ですが、日本の軍事化が進むにつれて、軍国主義の象徴として
利用されることとなります。

戦後は、科学技術の向上に伴い科学的研究の下、更に多くの種のサクラが誕生します。
また、明治後期にソメイヨシノと名付けられたサクラが日本におけるサクラのスタンダードと
なっていきます。


――レポートvol.2へ続く。


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