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外構と造園

「外構」 「造園」 「エクステリア」 「庭師」
私達の仕事は、時に様々な呼ばれ方をします。
では、そこに一体どんな違いがあるのでしょうか。


外構とは、居住、生活する建物の外にある構造物全体を指す言葉で、
そこには、門・塀・車庫・アプローチなどと共に植栽も含まれるそうです。
別名をエクステリア(Exterior)と呼ぶのですが、エクステリアの場合は
建築を取り巻く構造物という意味より、建物を取り巻く空間、あるいは環境と位置づけされ、
そこにはインテリアのように装飾性、機能性、娯楽性が大きく含まれる。とあります。

ということは、外構の視点で見ると、植栽もその他の構造物と同じように、
外の空間を構成する要素の一つ、と捉えていると言えるでしょう。

一方、造園はどうでしょうか?

造園という言葉には、小さな坪庭から大規模な公園までを表す幅がありますが、
今回は住宅における造園という意味で捉えたいと思います。
そうすると、個人住宅における庭園・庭・外構の創出となります。

つまり、造園の中には外構を造ることも含まれているのです。
更に「庭」という空間においては、植栽をとても重視します。
日本人はその歴史の中で、庭に自然を取り込み、自然と共にあろうとする文化を
築いてきたからです。

また、「庭師」とは、庭の空間設計から施工・管理までを行う人のことです。

このような呼び方はどれも当たっていると言えます。
ただ最近は、自社のことを外構店と言ったり、造園と呼んだり、
エクステリアショップと看板を出していたりして、よく分らないというお客様の声を耳にします。

結論から言うと、どこも仕事として行うことは同じです。
家の外の空間を造っています。

ただし、デザイン力や施工力にはかなりバラつきがあると思います。
また、中には造るだけで管理はしない会社もありますし、
逆に管理しかしていないような会社もあります。(公共工事中心の会社は除きます)

一般的に「外構」「エクステリア」と名乗っている会社は、
元々ブロックや金物を中心に扱っていたところが多く、
植栽についての知識がそこまで豊かではないような感じがします。
「造園」と名のつく会社は、植栽に関する知識や管理・剪定などの技術を
持っているところが多いと思います。

私の家は、祖父の代から50年続いてきた「造園」です。

ですから個人的には、最近の家に多いコンクリートや構造物だけの殺風景な外構は、
正直「う~ん…」という感じです。モダンやスタイリッシュという言葉にごまかされていて、
自然と一体となってきた日本の家の文化を思うと、すごく切なくなります。

コテコテの和風庭園だけがいいというわけではありません。
文化は時代と共に移り変わっていくものです。
その時々の流行りもあります。

ただ、日本の長い歴史や自然と共生する文化が融合する「庭」「外構」を
デザインするときに、予算や工期などの都合で簡単にまとめて終わらせて
しまっているような家を目にすると、とても悲しい気持ちになるのです。

少なくとも私は、庭や外構のデザインをするときには、どれだけお客様の話を聞き、
机の前で悩んだかが重要だと思いますし、造園に関する知識だけではなく、
建築・土木などの周辺分野はもちろん、デザイン・インテリア・ファッションなどの
文化についても様々な知識を持っている必要があると考えています。
そして、そのための勉強も常に行うべきだと思っています。


「外構」 「エクステリア」 「造園」 「庭師」

出す看板は自由です。
どれがいい悪いではなく、どのような考えや意識を持って
お客様の住まいの外空間を創ろうとしているか。
それが重要なのではないでしょうか。

今後、新築やリフォーム、またはお庭のリフォームを考えられている方は、
デザイナーや担当者がどんな考えで仕事をしているか、といった点に注目して
外構・造園会社を選ばれてみてはいかがでしょうか?

参照:Wikipedia

theme : 日記
genre : ビジネス

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